脊椎脊髄外科とは、主に脊椎(骨)とその脊椎がつくる脊柱管や椎間孔の中を通る神経(脊髄や神経根)の病気に対する治療を専門的に行う診療科です。
脊椎は複数の椎体が連なり、体のなかで上下に長い部位を占め体を中心で支える骨であり、首(頚椎)からおしりのあたり(仙骨)まで40㎝以上もあります。さらに、その骨の中に脳からの太い神経(脊髄)が通り、脊髄から枝分かれした神経根を介して体中に神経のネットワークが張り巡らされています。
そのため、脊椎や脊髄になんらかの異常をきたすと、体幹や四肢に痛みやしびれを引き起こしたり、筋力低下を起こしたりします。脊椎脊髄外科はこの異常をきたした部分を修復することにより、症状改善するよう神経周囲の環境整備を目的としている診療科です。
このように骨と神経が密接に存在するなど、人間の体は明確に分野(担当科)が分かれているわけではありません。脊髄や神経の観点からアプローチする脳神経外科と脊椎(骨)や筋肉等の運動器の観点からアプローチする整形外科にはそれぞれ利点があり、協力し合い補い合うことが、患者さん第一の医療に繋がると考えています。
首や腰の痛み、手足の痺れや筋力低下、歩行障害など、気になる症状はご相談ください。脳神経外科、整形外科のみならず、各医療スタッフと協力して、症状改善を目指します。

脊椎脊髄外科では
椎間板内酵素注入療法（ヘルニコア）の治療が可能です。
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